朝、仕事に出る前に、少しだけ「何もしない時間」をつくるようにしています。
長い時間ではありません。5時に起きているわけでもありません。
それでも、この時間がある日とない日では、1日の感じ方がずいぶん違うと感じています。
SNSを開くと、「朝5時起き」や「モーニングルーティン」の投稿をよく見かけます。見ているうちに、なんとなく焦る気持ちになる方もいるかもしれません。
でも私は、何時に起きるかよりも、朝に「余白」があるかどうかのほうが大事だと思っています。
この記事では、早起きではなく「朝の余白」という考え方で、私が大切にしている小さな工夫を書いてみます。全部やらなくて大丈夫です。気になったものをひとつ、試してもらえたらうれしいです。
私が考える「朝の余白」
余白とは、何も詰め込まれていない時間のことです。
朝の余白は、仕事や家事、スマホのチェックなど「やらなければいけないこと」を入れない、自分のための時間。
長さはあまり関係ないと思っています。10分でも、15分でもいい。何をするかより、「誰にも急かされない静かな時間がある」という感覚のほうが大事です。
朝に少しでも余白があると、仕事でトラブルがあっても、心のどこかに「今日はちゃんと自分の時間があった」という土台が残ります。私はそれだけで、少し落ち着いていられる気がしています。
5時起きが続かないのは、意志が弱いからではない
朝活を始めてみたけれど、数日でやめてしまった。もしそうだとしても、意志が弱いからではないと私は思っています。
続かないのは、「起きる時間」だけを変えようとするからではないでしょうか。
- 前の晩に寝る時間は、いつもと変わっていない
- 早く起きて何をするかが、決まっていない
- 起きてもスマホを開いて、気づけば家を出る時間になっている
これだと、睡眠を削っているだけで、余白は生まれにくいと思います。かえって疲れがたまってしまうこともあります。
なので私は、何時に起きるかより先に、「朝の時間をどう使うか」を考えるようにしています。
朝の余白をつくる3つのステップ
私が考える朝の余白のつくり方は、この3つです。どれも大がかりなことではありません。

1. 前の晩に「翌朝やること」をひとつだけ決める
余白の準備は、前の晩から始まっていると感じています。
翌朝やることを、ひとつだけ決めておく。コーヒーを淹れてぼんやりする、手帳を開く、軽くストレッチをする。なんでも構いません。
「起きたらこれをする」という小さな目印があると、布団から出るときの気の重さが、少し軽くなります。決めるのにかかるのは、ほんの数十秒です。その数十秒が、翌朝の余白を守ってくれると思っています。
2. 起きる時間は「15分だけ」早めてみる
いきなり1時間、2時間早く起きようとすると、無理が出やすいと思います。
まずは15分だけ早く起きて、しばらく続けてみる。それで十分です。
15分あれば、ゆっくり温かいものを飲む時間も、窓の外を眺める時間もつくれます。小さな余白が重なると、「この時間が好きだ」という気持ちが少しずつ育っていく。続ける力になるのは、早起きの気合いより、その気持ちのほうだと感じています。
ただ、そのぶん夜更かしをしてしまうと、結局は睡眠が減るだけです。早く起きるなら、前の晩も少し早めに休むことを、セットで考えておくのがいいと思います。
3. 起きてから15分は、スマホを見ない
朝のスマホは、私にとって余白のいちばんの敵です。
通知を見た瞬間に、頭が仕事のほうへ引っ張られる。SNSを開けば、誰かの情報が次々に流れ込んでくる。気づけば時間だけが過ぎている。そんな朝に、心当たりがある方もいるかもしれません。
だから、起きてから15分ほどはスマホから離れる。充電器を枕元から離れた場所に置く、画面を白黒表示にする、といった方法もあります。スマホを見ない時間が、そのまま朝の余白になります。
余白の時間は「やらないこと」を決めておく
余白の時間に、何か役に立つことをしなくてはいけない、とは思っていません。
むしろ私は、「やらないこと」を先に決めておくほうが大事だと感じています。
- メールは見ない
- SNSは開かない
- 仕事のことは考えない
これだけでも、時間の感じ方がずいぶん変わります。
余白は、何かを取り入れるのでも、何かを生み出すのでもなく、ただそこにある時間です。頭と心をいったん空っぽにする時間があるから、日中に集中しやすくなる。私はそう感じています。
ここまでの話を、「起きる時間だけを早める朝」と比べて表にしてみました。
| 起きる時間だけ早める朝 | 余白を考えた朝 | |
|---|---|---|
| 前の晩 | 寝る時間はいつもどおり | 翌朝やることをひとつ決めておく |
| 起きる時間 | いきなり1〜2時間早く | まずは15分だけ早く |
| 起きてすぐ | スマホを開く | 15分はスマホを見ない |
| 余白の時間 | 何か役に立つことをしようとする | やらないことを決めて、ただ過ごす |
私の朝の余白は、コーヒーを淹れる時間
参考までに、私の朝の過ごし方も書いておきます。といっても、特別なことは何もしていません。
温かい飲み物を用意して、窓の外をぼんやり眺める。手帳に「今日のひとこと」を書く。身支度を始めるまでは、スマホに触らない。それくらいです。
私はコーヒーが好きなので、コーヒーを淹れる時間そのものを大切にしています。お湯を沸かして、ゆっくり淹れる。そのあいだは手を動かしているだけで、頭の中が静かになっていく気がします。
正直に言うと、毎朝こうできているわけではありません。それでも、この時間がある日は、何かトラブルがあっても「まあいいか」と思える余裕が残っているように感じます。
時間との付き合い方を考える1冊
『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン著、高橋璃子訳)は、人生の時間には限りがある、というところから、時間との付き合い方を考える本です。予定を詰め込みすぎてしまう方や、朝の余白をつくりたいと思っている方に、手に取ってみてほしい1冊です。

よくある質問
Q1. 朝の余白は、何分くらいあればいいですか?
長さはあまり気にしなくていいと思っています。10分でも15分でも、誰にも急かされない時間があれば、それが余白です。始めるなら、まずは15分くらいがちょうどいいと感じています。
Q2. 早起きが苦手でも、朝の余白はつくれますか?
起きる時間を大きく変えなくても、起きてから15分スマホを見ないだけで、余白はつくれると思います。睡眠を削ってまで早起きする必要はありません。朝どうしても起きられない、眠っても疲れが抜けないといったつらさが続くときは、医療機関や専門家に相談してください。
Q3. 余白の時間に、何をすればいいか分かりません。
何もしなくて大丈夫です。メールやSNSを見ない、仕事のことを考えないなど、「やらないこと」だけ決めておけば十分だと思います。私のように、コーヒーを淹れて窓の外を眺めるだけでもいいと思っています。
まとめ:朝の余白は、早起きより「前の晩の準備」から
朝の余白をつくるのに、無理に5時に起きる必要はないと私は思っています。
私が大事にしているのは、この3つです。
- 前の晩に、翌朝やることをひとつ決めておく
- 起きる時間は、15分だけ早めてみる
- 起きてから15分は、スマホを見ない
毎日できなくても大丈夫です。私も、できない日があります。
明日の朝、いつもより15分だけ早く起きてみる。あるいは、スマホを手に取る前に、ひと呼吸おいてみる。そのくらいの小さなことから、試してもらえたらうれしいです。
明日の朝のあなたに、少しでも余白が生まれますように。


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