【30代会社員】SNSを見ると疲れる理由と、比べないための3つの方法

ミニマルな木製デスクに置かれたスマートフォンとノート。朝の光が差し込む静かな和室 メンタル・ストレス

フォローしている人の近況、同期の転職報告、友人の華やかな旅行写真。

スマホを開くたびに、誰かの「うまくいっている話」が流れてくる。
気がつくと、小さくため息をついている。
私にも、そういうことがよくあります。

「自分は何をやっているんだろう」
「もっと頑張らないといけないのかな」

20代のころは「まだこれから」と思えていました。
でも30代になると、なんとなく「そろそろ答えを出さないといけない年代」に見えてくる。
その焦りを抱えたままSNSを開くと、他人との比較がいちばん刺さる気がしています。

私は以前、週末だけSNSをやめてみたことがあります。そのときの体験は「週末だけSNSをやめてみた」話に書きました。

この記事は体験談ではなく、考え方と方法の整理です。
SNSで疲れてしまう理由と、比べすぎないための距離の取り方を、私なりにまとめてみます。

SNSで疲れるのは、心が弱いからではない

まず、私がいちばん伝えたいのはこれです。
SNSを見て疲れるのは、心が弱いからではないと思っています。

スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンさんの著書『スマホ脳』には、SNSが脳の「報酬」の仕組みを刺激する、という話が出てきます。
つい「もっと見たい」と思ってしまうのは、意志の強さだけの問題ではない、ということです。

しかもSNSに流れてくるのは、多くの場合、誰かの「いい場面」を切り取った投稿です。
それを次々に見ていれば、比べてしまうのはある意味で自然なことだと私は感じています。

30代は、同世代の変化が目に入りやすい時期でもあります。
昇進した、結婚した、家を買った、副業を始めた。
そういう話が身近に届いて、つい自分の今と照らし合わせてしまう。

SNSで疲れるのは、それだけ真面目に自分のことを考えている、ということでもあるのかもしれません。

疲れが少しずつたまっていく3つの理由

SNSの疲れは、ある日まとめてやってくるというより、少しずつたまっていくものです。

空き時間に5分、10分とスクロールする。
それが積み重なって、気づくと「なんかしんどい」になっている。
このじわじわした疲れには、主に3つの理由があると私は考えています。

1. 比べるたびに、自分への評価が下がっていく

他人の成功を見続けていると、「自分はまだまだだ」という感覚が、知らないうちに積み重なっていきます。

30代だと、「この年齢で、これしかできていない」という焦りとも重なりやすい。
気づくと、自分の価値を他人の投稿で測ってしまっていることがあります。

2. 「いいね」の数に気持ちが振り回される

投稿して反応がもらえると、少しうれしい。
反応が少ないと、少し落ち込む。
これを繰り返していると、SNSがだんだん「認めてもらうための場所」になっていきます。

認められたい気持ちそのものは、悪いものではありません。
ただ、その気持ちの満たし方をSNSだけに頼ると、毎日が数字に振り回されてしまうと思っています。

3. 「自分だけ止まっている」ように見えてしまう

周りはどんどん進んでいるのに、自分だけ変わっていない。
そんな焦りを感じることがあります。

でも実際には、みんなそれぞれに悩みを抱えているはずです。
SNSに映るのは、うまくいった瞬間が中心です。

「自分だけ取り残されている」という感覚は、SNSの見え方がつくっている部分が大きいと私は思っています。
頭ではそう分かっていても、気持ちはなかなかついてこない。
だからこそ、気持ちより先に、SNSとの付き合い方のほうを少し変えてみる。それが次の話です。

比べすぎないための、SNSとの距離の取り方3つ

「それならSNSをやめればいい」と言われても、それは難しいと思います。
仕事や連絡で使っている人も多いはずです。

私が大事だと思っているのは、やめることではなく、SNSとの距離を自分で決めることです。

SNSで疲れる3つの理由と、比べすぎないための3つの方法の整理図
疲れる理由と、距離の取り方3つ

1. 通知を切って、「見る時間」を自分で決める

私は、「気づいたら見ている」状態がいちばん疲れると感じています。
通知が来るたびにスマホを手に取って、気づけば長い時間がたっている。この流れを止めるだけでも、消耗の度合いはかなり違うはずです。

やり方はシンプルです。
まずSNSの通知を切る。
そのうえで、たとえば「夜、コーヒーを飲む時間だけ」のように、見る時間を自分で決めておく。

スマホに呼ばれて開くのではなく、自分が見たいときに開く。
受け身で情報を浴び続けるのをやめるだけで、気持ちはだいぶ楽になると思っています。

2. フォローを「見ていてほっとする人」に絞る

フォローしているアカウントを、改めて見直してみる方法もあります。

「この人の投稿を見ると、なぜか焦る」
「比べてしまって、落ち込む」

そう感じるアカウントは、ミュートやフォロー解除をしても大丈夫です。
相手に失礼なことではないと私は考えています。自分の気持ちを守るほうが大切です。

反対に、見るたびにほっとする、元気が出る投稿は残しておく。
タイムラインは、自分にとって心地よい場所に少しずつ整えていいものです。
基準は、フォロワー数や「いいね」の数ではなく、「見ていて心が楽になるかどうか」だけで十分です。

3. 週に1回、5分だけ「自分の軸」を書き出す

SNSで気持ちが揺さぶられやすいのは、自分の軸がぐらつきやすいときだと感じています。

「自分は何を大切にしているのか」
「今の仕事は、何のためにやっているのか」

こういう問いにときどき立ち返ると、他人の情報に振り回されにくくなると思います。

ひとつの方法として、週に1回、手帳やノートに5分だけ「今週の自分」を書き出す、というやり方があります。
スマホではなく紙に書くことで、SNSから離れる時間にもなります。

「自分の毎日の主役は、自分だ」という感覚を、少しずつ取り戻していく。
それが「比べない」へのいちばんの近道だと、私は思っています。

全部やらなくて大丈夫です

3つ紹介しましたが、全部やらなくて大丈夫です。
私も、いつも上手に距離を取れているわけではありません。

気になったものを1つだけ試してみる。
それくらいの軽さで始められたら十分です。
整理すると、こんな形です。

方法やることねらい
通知を切る通知をオフにして、見る時間を自分で決める「気づいたら見ている」を減らす
フォローを絞る焦るアカウントはミュートかフォロー解除タイムラインを心地よい場所にする
自分の軸を書く週に1回、5分だけノートに「今週の自分」を書く他人の情報に揺さぶられにくくする

参考になる本

SNSに疲れてしまう仕組みをもう少し知りたい方には、先ほど触れた『スマホ脳』があります。
「なぜ、つい見てしまうのか」が分かると、自分を責める気持ちが少し軽くなるかもしれません。

📚 この記事で紹介している本

スマホ脳 アンデシュ・ハンセン

スマホ脳(新潮新書)

アンデシュ・ハンセン 著/久山葉子 訳

SNSやスマホが脳に与える影響を科学的に解説。「なんとなく見てしまう」理由が腑に落ちる一冊。

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よくある質問

Q1. SNSを見て落ち込むのは、心が弱いからですか?

私はそうは思っていません。SNSには他人の「いい場面」が集まりやすく、見ているうちに比べてしまうのは自然なことだと感じています。ただ、気分の落ち込みが長く続いてつらいときは、医療機関や専門家に相談してください。

Q2. SNSは、完全にやめたほうがいいですか?

私は、完全にやめなくてもいいと考えています。仕事や連絡で必要な人も多いはずです。通知を切る、見る時間を決めるなど、距離を少し調整するだけでも違いは出てくると思います。週末だけ離れてみたときの私の体験は、冒頭で紹介した記事に書いています。

Q3. フォローを外すのは、相手に失礼になりませんか?

私は、失礼なことではないと考えています。フォローを外すのに抵抗があるなら、ミュートで投稿を見えにくくするだけでもかまいません。自分の気持ちを守ることを、優先して大丈夫です。

まとめ:SNSは「使うもの」でいい

SNSは便利な道具です。
でも、気づかないうちに「使われる側」に回っていることもあると思います。

  • 通知を切って、見る時間を自分で決める
  • 焦るアカウントは、ミュートやフォロー解除で整理する
  • 週に1回、自分の軸を確かめる時間をつくる

どれも「SNSをやめる」ことではありません。
自分の毎日の主役を、自分に戻すための小さな工夫です。

30代は忙しく、消耗することも多い時期です。
だからこそ、気力を奪う習慣を少しずつ手放していけたらいいなと、私は思っています。
次にスマホを開く前に、ひと呼吸おいてみる。それくらいから始めてみてもいいのかもしれません。

今日のあなたに、少しでも余白が生まれますように。

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