【30代会社員】新年の目標が続かない人へ。研究でわかった立て方

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「今年こそ、〇〇をやめる。」

1月の初めに、手帳の最初のページにそう書いたのに、2月には、何を書いたのかも思い出せない。

そんな年を、何度かくり返していませんか。

私も、「やめる」と決めたことが、すぐにうまくいったわけではありません。以前、週末だけSNSを見ないことを試したときは、最初の週末は、ほとんどできませんでした。何かの合間に、気づくとアプリを開こうとしていたのです。

一方で、今も続けていることを並べてみると、少し違う形をしています。週に1回、30分の振り返りの時間をとる。週に2〜3回、筋トレをする。カレンダーには、予定より先に30分の余白を入れておく。どれも「〜をする」という形です。

寝る前のスマホも、「スマホをやめる」ではなく、「何もしない時間を先に確保する」と考えるようにしています。

「やめる」と「始める」で、続きやすさは違うのだろうか。気になって、新年の抱負(目標)についての研究を調べてみました。

このブログでは、ここまで年末の予定の見積もりと、1年の振り返り方について書いてきました。この記事は、その次に来る「来年の目標」の話です。

この記事では、スウェーデンで1,066人を1年間追った新年の抱負の実験を中心に、「やめる目標」と「始める目標」の違い、支えの量、楽しさ、途切れたあとの再開について、どんな研究で何が分かったのかを紹介します。そのうえで、今日からできる小さな実験を4つ書きます。後半では、目標を書きとめやすい月間ノートと、研究者が書いた本を1つずつ紹介します。

全部読まなくて大丈夫です。気になったところだけ、読んでもらえたらうれしいです。

  1. 新年の目標は、どれくらい続くのか
  2. 1,066人を1年追った「新年の抱負」の実験
    1. どんな実験だったか
    2. 「始める目標」は58.9%、「やめる目標」は47.1%
    3. なぜ「やめる」は続きにくいのか
    4. 支えは「少し」のグループが、いちばんうまくいっていた
  3. 続くかどうかに関わっていた、ほかの3つのこと
    1. 「楽しい」があるほうが、続いていた
    2. 区切りの日は、1月1日だけではない
    3. 途中でつまずいても、終わりではない
  4. 研究の限界も、書いておきます
  5. 今日からできる小さな実験4つ
    1. 実験1:「やめる」目標を、「始める」形に言いかえる
    2. 実験2:支えてくれる人を1人決めて、月末に進み具合を書く
    3. 実験3:目標の横に「やっていて楽しいこと」を1つ書く
    4. 実験4:途切れたときの「再開の日」を、先に決めておく
    5. 4つの実験の早見表
  6. 目標を書きとめる月間ノートと、研究者が書いた本
    1. ノート:マークス「ノートブックカレンダー・S」(2027年1月始まり・月間ブロック)
    2. 本:ケイティ・ミルクマン『自分を変える方法』
    3. 2つの早見表
  7. よくある質問
    1. Q1. どうしても「やめる」形の目標しか思いつきません。
    2. Q2. ノートと本、どちらから選べばいいですか?値段や届き方も気になります。
    3. Q3. もう手帳を持っています。ノートを増やす必要はありますか?
  8. まとめ:まず1つ試すなら、「やめる」を1つ言いかえる
    1. あわせて読みたい
  9. 参考にした研究

新年の目標は、どれくらい続くのか

アメリカのスクラントン大学のノークロスさんたちは、新年の目標を立てた200人を、2年間追いかけました(1989年)。

目標を守れていた人は、1週間後には77%いました。それが2年後には、19%になっていました。

新年の目標が、時間とともに続かなくなっていく。それは、多くの人に起きていることのようです。

ただ、目標を立てることに意味がない、というわけでもなさそうです。

ノークロスさんたちの別の研究(2002年)では、新年に目標を立てた159人と、同じような悩みを「あとで変えたい」と考えていた123人を、電話でのインタビューで6か月追っています。6か月後に、ずっとうまくいっていると答えた人は、目標を立てた人で46%、あとで変えたいと考えていた人で4%でした。

くじで2つに分けた実験ではないので、目標を立てたことが理由だとまでは言い切れません。それでも、「どうせ続かないから、立てない」と決めてしまうのは、少しもったいないのかもしれません。

では、続く目標と、続かない目標は、何が違うのか。ここからが、この記事の中心です。

1,066人を1年追った「新年の抱負」の実験

どんな実験だったか

スウェーデンのストックホルム大学などの研究チームは、2016年12月の最終週に、新年の目標についての実験の参加者を募りました(論文の発表は2020年)。SNSや、テレビの朝の番組などで呼びかけ、18歳以上の1,066人が参加しています。

分析の対象になったのは1,062人です。平均年齢は44歳で、8割ほどが女性、4分の3ほどが働いている人でした。

参加者は、自分の新年の目標を自由に書きました。多かったのは、体の健康(33%)、体重を減らすこと(20%)、食習慣(13%)です。

そのうえで、参加者はウェブサイト上で自動的に、無作為に3つのグループに分けられました。

  • 支援なし:新年の目標についての簡単な情報だけ。進み具合の報告は、1年に3回(1月・6月・12月の末)
  • 少しの支援:人から支えてもらうことの効果を知らせ、1年間支えてくれる人を1人、名前を挙げて決めてもらう。進み具合の報告は毎月。3月に、つまずいたときの対処を考えるメールが1通
  • 手厚い支援:少しの支援に加えて、具体的で、測れて、期限のある目標の立て方を知らせ、「避ける」より「近づく」形で目標を書くよう伝え、途中の目標を6つ立ててもらう。メールは合わせて4通

進み具合は、参加者が自分で0%から100%で答えました。研究チームは、70%以上(おおむね目標どおりに続けている)を「成功」と数えています。

1年後の12月に答えた人のうち、成功と答えた人は55%でした。

「始める目標」は58.9%、「やめる目標」は47.1%

研究チームは、参加者の目標を、2つの形に分けて比べました。

  • 近づく形:「〜を始める」のように、何かに向かっていく目標
  • 避ける形:「〜をやめる」「〜を避ける」のように、何かから離れる目標

1年後に答えた730人で比べると、成功と答えた人は、近づく形の目標では58.9%、避ける形の目標では47.1%でした。統計的にはっきりした差で、研究チームは、差の大きさは小さいと書いています。近づく形で目標を書いた人は、全体の64.5%でした。

ストックホルム大学の紹介記事では、研究チームのひとりが、甘いものをやめたいなら「果物を1日に何回か食べる」のように置きかえる、という例を挙げています。行動を消すことはできなくても、別の行動に置きかえることはできる、という考え方です。

ただし、この研究は、目標の形をくじで割り振って比べたわけではありません。どちらの形で書くかは、多くの場合、参加者が自分で決めています。「始める形にしたから続いた」とまでは、言い切れない結果です。

なぜ「やめる」は続きにくいのか

理由は、この実験でははっきりしていません。ただ、ヒントになりそうな研究があります。

アメリカのロチェスター大学のエリオットさんたち(1997年)は、大学の1学期のあいだ、参加者が持っている個人的な目標と、幸福感の変化を調べました。

避ける形の目標の割合が多い人ほど、学期を通して幸福感が低く、学期の初めから終わりにかけて下がっていました。分析では、その関係を「目標が進んでいるという実感」が説明していた、と報告されています。

ここからは、私の考えです。「やめる」目標は、うまくいった日ほど何も起きないので、進んでいることが目に見えにくいのかもしれません。「始める」目標なら、やった日が、手帳に1行残ります。

私は、週に1回の振り返りで「今週やったこと」を書き出すようになってから、「ちゃんとやれている」と思える日が、少しずつ増えてきたように感じています。それも、進んでいる実感に近いものだったのかもしれません。

支えは「少し」のグループが、いちばんうまくいっていた

もうひとつ、意外な結果がありました。

0〜100%で答えた評価を1年を通して平均すると(統計モデルによる推定値)、少しの支援のグループが62.3、支援なしが55.9、手厚い支援が52.5でした。少しの支援は、ほかの2つのグループより、はっきり高い結果です。一方、手厚い支援は、支援なしとはっきりした差がありませんでした。差の大きさは、どれも小さいものです。

研究チームは、理由の候補として、こんなことを挙げています。具体的な目標や期限があると、「できていない」こともはっきり見えるようになる。途中の目標を6つ立てれば、守れないかもしれない期限も6つになる。その結果、自分を「うまくいっていない」と評価しやすくなったのかもしれない、という考察です。これは確かめられたことではありません。

また、少しの支援には、支えてくれる人を決める、毎月の報告、つまずいたときのメール、といくつもの中身が入っていました。どれが効いたのかは、この実験では分けられていません。

私は、ここから「目標は細かく決めないほうがいい」とまでは考えていません。年末の予定についての記事では、日付と時刻まで決めておくと実行につながりやすかった、という研究を紹介しました。細かく決めること自体より、細かくした結果、自分を責める材料が増えてしまうことに気をつけたい。私は、そう受け止めています。

続くかどうかに関わっていた、ほかの3つのこと

「楽しい」があるほうが、続いていた

シカゴ大学のウーリーさんとフィッシュバックさん(2017年)は、長い目で見た目標を続けられるかどうかに、どんな「ご褒美」が関わっているかを、5つの研究で調べました。

運動のように、多くの人は、健康のような「あとから得られるご褒美」のために目標を立てます。ところが、続けることと強く結びついていたのは、「やっていて楽しい」のような「すぐに得られるご褒美」のほうでした。

新年の目標を調べた研究では、楽しさのような、すぐに得られるご褒美がある人ほど、目標を今も続けていました。あとから得られるご褒美のほうには、そうした関係はみられませんでした。勉強や運動を1回にどれだけ続けるかを調べた研究でも、同じ傾向でした。

この研究が示しているのは、楽しさと続きやすさの「結びつき」です。楽しさを足せば続く、と実験で確かめたものとは限りません。

区切りの日は、1月1日だけではない

ダイさんとミルクマンさんたちの研究チーム(2014年)は、3つの記録を調べました。「ダイエット」という言葉の検索の数、ジムに通った回数、目標に取り組むと約束した件数です。

どれも、新しい週・新しい月・新しい年の始まりや、誕生日、祝日のあとなどの「区切り」のあとに増えていました。研究チームは、これを「フレッシュスタート効果」と呼んでいます。

研究チームの考えでは、区切りは、時間を「ここまで」と「ここから」に分けます。そうすると、これまでのうまくいかなかったことを「前の期間のこと」にでき、改めて目標に向かう気持ちが出やすくなる、というものです。

ただし、これは記録のデータを分析した研究で、区切りが原因だと実験で確かめたものではありません。それでも、区切りが1年に何度もあると考えると、少し気が楽になります。1月に始められなかった目標は、2月1日にも、次の月曜日にも始められます。

途中でつまずいても、終わりではない

最初に紹介した、ノークロスさんたちの2年間の研究では、目標を続けられたグループでも、53%の人が、少なくとも1回はつまずいていました。つまずくきっかけとして多かったのは、自分でコントロールできない感じ、強いストレス、いやな気分だったと報告されています。

習慣についての研究もあります。ラリーさんたちの研究チーム(2010年)は、参加者96人に、食べること・飲むこと・体を動かすことの中から1つ行動を選んでもらい、「朝食のあとに」のように同じ場面で、12週間、毎日続けてもらいました。

その行動が、考えなくても自然にできる状態に近づくまでの日数を推定すると、18日から254日と、人によって大きな幅がありました。そして、1回やらない日があっても、習慣になっていく流れには、大きな影響はなかったと報告されています。

2月に止まってしまっても、1回休んだだけで、それまでが無駄になるわけではなさそうです。

つまずきのきっかけにストレスが挙がっているように、疲れやストレスが強い時期は、目標より休むことを先にしていい時期だと、私は思っています。疲れやストレス、気分の落ち込みが続くときは、ひとりで抱えずに、医療機関や専門家に相談してください。

研究の限界も、書いておきます

  • 1,066人の実験は、スウェーデンで、自分から参加を申し込んだ人が対象です。8割ほどが女性で、一般の人より意欲の高い人が集まっていた可能性を、研究チーム自身も挙げています。
  • 成功かどうかは本人の評価で、実際に行動が変わったかは確かめられていません。
  • 「始める形」と「やめる形」の差も、支援の量による差も、大きさは小さいものです。
  • ほかの研究も、アメリカの大学などで行われたものが中心です。日本の30代の会社員で同じ結果になるかは、確かめられていません。

それでも、目標の書き方を少し変えることは、手帳とペンがあれば試せます。私は、そこに試してみる意味があると考えています。

今日からできる小さな実験4つ

ここからは、研究の内容から導ける小さな実験を4つ書きます。どれも、研究で試された形そのものではなく、新年の目標に当てはめて小さくしたものです。全部やらなくて大丈夫です。

目標を考える前に、来年の「最高の自分」を書いてみたい方は「【30代会社員】1年の振り返りは「反省会」にしない。書く研究から」に、立てた目標を「いつ・どこで・何をするか」まで決めたい方は「【30代会社員】年末に予定が押すのはなぜ?「計画錯誤」の研究から」に書いています。この記事では、その2つはくり返さず、目標の「形」と「続け方」にしぼります。

先に、「やめる目標」を「始める目標」に言いかえる例を、1枚にまとめておきます。

「やめる目標」を「始める目標」に言いかえる4つの例と、1年後に続いた人の割合
「やめる目標」を「始める目標」に言いかえる早見図

実験1:「やめる」目標を、「始める」形に言いかえる

来年の目標に「〜をやめる」「〜しない」があれば、その行動の代わりにすることを1つ決めて、「〜をする」の形に書きかえます。

  • 寝る前にスマホを見ない → 布団に入ったら、スマホを遠くに置いて10分目を閉じる
  • 甘いものをやめる → 果物を1日に何回か食べる
  • 週末にSNSを見すぎない → 週末の朝は、本を10ページ開く
  • 残業をやめる → 水曜日は定時で帰る日にする

1つ目は、私が眠る前にしていることです。布団に入ったら、スマホは手の届かない場所に置いて、何もせずに目を閉じる。2つ目は、ストックホルム大学の紹介記事にある例です。ほかの2つは、私が考えた例です。

もとになっているのは、近づく形の目標のほうが、1年後に成功と答えた人の割合が高かった研究(ストックホルム大学などの研究チーム、2020年)です。

「やめる」を消す必要はありません。「やめる」の横に、「代わりにすること」を1行足すだけでも、試せると思います。

実験2:支えてくれる人を1人決めて、月末に進み具合を書く

目標を1つ、家族や友人など、1人にだけ伝えておきます。そして月末に1回、目標の進み具合を0〜100%で書きます。

研究では、70%以上を「おおむね続けている」と数えていました。100%でなくても、7割なら続いている。そう考えてもいいのかもしれません。

もとになっているのは、支えてくれる人を1人決め、毎月進み具合を報告した「少しの支援」のグループが、いちばん高い結果だった研究です。どの中身が効いたのかは分かっていないので、できそうなほうだけでも大丈夫です。途中の目標を6つ立てた手厚い支援のグループが、よりうまくいったわけでもありませんでした。

私は、週に1回、30分の振り返りの時間をとっています。その月の最後の振り返りに、目標の数字を1つ書き足す。その形なら、続けやすそうだと思っています。

実験3:目標の横に「やっていて楽しいこと」を1つ書く

目標の横に、「健康のため」のような、あとから得られる理由だけでなく、「やっていて楽しいこと」を1つ書きます。たとえば、歩く目標なら、好きな音楽を聴きながら歩く。本を読む目標なら、好きな飲み物を用意してから開く。

楽しいことが1つも浮かばないときは、目標の中身か、やり方を見直すきっかけにしてもいいと思います。

もとになっているのは、楽しさのような、すぐに得られるご褒美がある人ほど、新年の目標を続けていた研究(ウーリーとフィッシュバック、2017年)です。

私は、コーヒーを淹れて、それを飲みながら本を読む時間が好きです。本を読む目標なら、私はこの組み合わせから考えると思います。

実験4:途切れたときの「再開の日」を、先に決めておく

手帳やカレンダーの毎月1日に、「再開の日」と書いておきます。2月に止まってしまったら、3月1日を、新しい1月1日にする。月の初めまで待てなければ、次の月曜日でもかまいません。

もとになっているのは、新しい週・月・年の始まりのあとに、目標に向かう行動が増えていた研究(ダイら、2014年)と、1回やらない日があっても、習慣になる流れに大きな影響はなかった研究(ラリーら、2010年)です。目標を続けられた人の半分以上が、途中で少なくとも1回つまずいていた研究(ノークロスら、1989年)もあります。

止まったことを「失敗」と数えるより、「再開の日が、まだある」と考える。私は、そのほうが気が楽です。

4つの実験の早見表

悩み研究で分かったことやってみること
「やめる」と決めたのに、気づくと元に戻っている1年後に成功と答えた人は、始める形の目標で58.9%、やめる形で47.1%だった(ストックホルム大学などの研究チーム、2020年)実験1:「やめる」の代わりにすることを決めて、「始める」形に言いかえる
ひとりで決めて、ひとりで忘れてしまう支えてくれる人を1人決め、毎月報告した「少しの支援」のグループが、いちばん高い結果だった(同じ研究)実験2:1人に目標を伝え、月末に進み具合を0〜100%で書く
大事だと分かっているのに、気が進まない楽しさのような、すぐに得られるご褒美がある人ほど、新年の目標を続けていた(ウーリーとフィッシュバック、2017年)実験3:目標の横に「やっていて楽しいこと」を1つ書く
2月に止まると、そのままやめてしまう区切りのあとに、目標に向かう行動が増えていた(ダイら、2014年)。1回抜けても、習慣になる流れに大きな影響はなかった(ラリーら、2010年)実験4:毎月1日を「再開の日」として手帳に書いておく

どれから試すか迷ったら、実験1からがいいと思います。今の目標を、1行書き直すだけで試せるからです。

目標を書きとめる月間ノートと、研究者が書いた本

ここからは、実験を試すときに手元にあると便利なものを2つ紹介します。どちらもなくても、実験はできます。1年の目標を1冊にまとめておきたい方と、研究をもう少し知りたい方に向けたものです。

内容は、販売ページに書かれていることをもとにまとめています。価格は2026年11月9日時点のものです。

ノート:マークス「ノートブックカレンダー・S」(2027年1月始まり・月間ブロック)

マークス(MARK’S)の、月間カレンダーが中心の薄いノートです。販売ページによると、年間プランのページと、2027年1月から12月までの月間カレンダー12枚、罫線のメモページがあり、カレンダーの裏面もメモとして使えます。

年間プランのページに、言いかえた「始める目標」を書く。月間カレンダーの毎月1日に「再開の日」と書き、月末の欄に進み具合の数字を書く。実験1・2・4が、この1冊の中で試せるつくりです。

大きさはB6変型で、カバーを含めて138×186×10mm、重さは約95g。Wリング綴じの日本製で、月曜始まりです。色は10色から選べて、価格は990円(税込・送料込)でした。

予定を書く手帳とは別に、目標だけを書く1冊にするなら、このくらいの薄さが手に取りやすいと思います。予定を書き込む手帳のタイプの違いは、「【30代会社員】2027年の手帳は「余白を書き込めるか」で選ぶ」に書いています。

マークス ノートブックカレンダー・S 2027年1月始まり

マークス 2027年版 ノートブックカレンダー・S(2027年1月始まり・月間ブロック・B6変型)

マークス公式ストアの商品です。年間プランと月間カレンダー12枚、メモ付きで約95g。10色からこのページで選びます。

本:ケイティ・ミルクマン『自分を変える方法』

実験4のもとにした「フレッシュスタート効果」の研究チームのひとり、ミルクマンさんの本です。著者紹介では、ペンシルベニア大学ウォートンスクールの教授で、行動科学者とされています。訳は櫻井祐子さんで、ダイヤモンド社から出ています。序文は、アンジェラ・ダックワースさんです。

目次によると、最初の章が「フレッシュスタート」についての章です。ほかにも、「合図付きの計画」「先延ばし」「怠け心」など、目標に向かって動き続けるための章が並んでいます。

368ページの単行本で、価格は1,760円(税込・送料無料)でした。区切りの日の話を、研究者本人の本でくわしく知りたい方に向いていると思います。

自分を変える方法(ケイティ・ミルクマン著)

自分を変える方法 いやでも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学

楽天ブックスの商品です。ケイティ・ミルクマン著、櫻井祐子訳(ダイヤモンド社)。単行本・368ページで、最初の章が「フレッシュスタート」です。

2つの早見表

名前どんなものか価格(2026年11月9日時点)こんな人に向いている
マークス ノートブックカレンダー・S2027年1月始まりの月間ブロック。年間プランと月間カレンダー12枚、メモ付き。約95g990円(税込・送料込)予定の手帳とは別に、1年の目標と月末の進み具合だけを書きたい人
自分を変える方法フレッシュスタート効果の研究チームのひとり、ミルクマンさんの本。最初の章がフレッシュスタート1,760円(税込・送料無料)区切りの日や、目標に向かって動き続ける方法を、研究者本人の本で知りたい人

どちらにするか迷ったら、早見表の「こんな人に向いている」の列から、今の自分に近いほうを1つだけ選んでみてください。

よくある質問

Q1. どうしても「やめる」形の目標しか思いつきません。

無理に消さなくて大丈夫だと思います。研究でも、やめる形の目標で、47.1%の人が1年後に成功と答えていました。ストックホルム大学の紹介記事では、研究チームのひとりが、たばこのように1日に何度もくり返す行動は、置きかえが難しいとも話しています。まずは、やめたい行動をしがちな時間に、代わりにできることを1つだけ探してみる方法もあります。禁煙や体重など、健康に関わる目標は、医療機関に相談しながら進める方法もあります。

Q2. ノートと本、どちらから選べばいいですか?値段や届き方も気になります。

目標をすぐに書きとめたい方はノート、研究をもう少し知りたい方は本、という分け方がいいと思います。2026年11月9日時点で、ノートは990円(税込・送料込)で「1〜2日以内に発送予定」と表示され、本は1,760円(税込・送料無料)で楽天ブックスに在庫がありました。本は残りが少ない表示でした。価格や在庫、届く日は変わることがあるので、購入する前に商品ページで確かめてください。

Q3. もう手帳を持っています。ノートを増やす必要はありますか?

なくても大丈夫です。今の手帳の年間ページや月間ページの余白に、言いかえた目標と再開の日を書くだけでも、実験はできます。予定と目標を分けておきたい方や、今の手帳の月間ページに書く場所が少ない方は、薄い月間ノートを1冊足す方法もあります。

まとめ:まず1つ試すなら、「やめる」を1つ言いかえる

新年の目標を続けやすくする方法を、研究をもとに書いてきました。

  • 1年後に成功と答えた人は、「始める」形の目標で58.9%、「やめる」形で47.1%だった
  • 支えは多ければいいわけではなく、「少しの支援」のグループがいちばん高い結果だった
  • 楽しさのような、すぐに得られるご褒美がある人ほど、目標を続けていた
  • 区切りの日は、1年に何度もある。1回抜けても、それまでが無駄になるわけではない

全部やらなくて大丈夫です。

まず1つ試すなら、来年の目標に「やめる」が入っていたら、その代わりにすることを1つ決めて、「〜をする」の形に書き直してみる。1行だけで、じゅうぶんです。

言いかえた目標と、毎月の再開の日を1冊にまとめておきたい方は、薄い月間ノートを手元に置いてみるのもいいと思います。

来年の目標に、「始める」をひとつ。今日のあなたに、少しでも余白が生まれますように。

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